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第33話 犯罪者だ!

ผู้เขียน: 灰猫さんきち
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-04-08 11:30:30

「ガウ……」

 シャーマンを始末したクマ吾郎が困った顔をしている。

 俺もどうしていいか分からない。

 火が周囲に延焼せずに消えたのだけが救いか……?

 と。

『護衛対象の死亡を確認しました。護衛依頼は失敗です。ペナルティ』

 依頼票が声を発した。

 ペナルティの声と同時に、軽いめまいがした。

 この感覚は前にも経験がある。カルマが大きく減ったときだ。

 ステータスを開いてみたら、カルマが-25まで減っていた。マイナスの概念があったのか。

「どうしよう……」

 とりあえずこいつを埋葬してやって、農村に向かうしかないだろう。

 彼が死んでしまったと到着先に伝えないといけない。

 ついでに、農村まで届けものをする配達依頼もある。

 俺は穴を掘って黒焦げ死体を埋めた。

 土を盛って棒を刺し、軽く手を合わせておく。

 こんなことなら、問答無用でクマ吾郎の背中にくくりつけてやればよかった。

 後悔してももう遅いとは、このことだった。

 目的地の農村に足を踏み入れると、いつもと雰囲気が違うのに気づいた。

 普段は村人たちはみんなフレンドリーで、挨拶をしてくれる。

 この農村は何度も来ているから、村人や各店の店主、衛兵とも顔見知りだ。

 それなのに。

「こんにちは。ひさしぶりです」

「……ッ」

 俺が挨拶をすると、村人のおばさんは顔をゆがめてその場を立ち去ってしまった。

 周囲を見渡しても、誰も俺と目を合わせようとしない。よそよそしいを通り越してはっきりと避けられている、もっと言えば嫌われていると感じた。

「なんで?」

「ハフゥ?」

 俺とクマ吾郎は顔を見合わせて首をかしげる。

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     おっさんの言葉に俺は頭を巡らせた。 店を出す場所はよく考える必要がある。  まず、町の中はあまり良くない。すでに別の店があって競合してしまうから。 既にある店のほうが経営や仕入れのノウハウが豊富だろう。固定客もいるだろうし。 素人の俺がいきなり参入しても不利になってしまうと思う。 じゃあ店を出すなら町の外か。  街道沿いで人の多い場所や、ダンジョンがよく生まれる地域で冒険者相手に商売するのが良さそうだ。 もちろん、いい場所は既に店が出ている。だが現役冒険者である俺の視点から見れば、まだまだ穴場があるはずだ。「分かった。ありがとう」「おうよ。店をやるのか?」「まだ計画段階だけどね」 そんな話をして、俺は冒険者ギルドを出た。「どうでしたか?」 外で待機していたエリーゼが尋ねてくる。「王都で出店の許可をもらえるんだってさ。場所を考えながら王都まで行こうか」 王都にはこの国で一番大きな奴隷市場もある。人材の調達はそこですればいい。  この一年で配達やダンジョン探しをしてあちこち歩き回ったおかげで、この国の地理はだいたい把握している。  店を出すのにいい場所も、いくつか目星がついていた。 王都までの道すがら、手頃なダンジョンがあったのでいくつか攻略した。  寄り道をしたせいで少し時間を食ってしまい、王都に到着する頃には季節は初夏になっていた。 せっかくここまで来たので、直近の税金を納めておく。もう脱税騒ぎはごめんだからな。  今度はヴァリスに呼び出されることもない。  お役所に行って新規出店について案内を聞いた。  担当のお兄さんが言う。「店を出すには許可証が必要です。こちらの申請用紙に記入の上、お金を添付してください。金貨三枚です」「なかなかお高いですね」 金貨一枚あれば、一人暮

  • 転生したら最弱でした。理不尽から成り上がるサバイバル   第52話 生産スキル

    「違う違う、エリーゼが嫌いという意味じゃない! 奴隷制度そのものに反対ってことだよ。だってお金で人を売ったり買ったりするなんて間違っている。エリーゼだって子供の頃は開拓村の自由民だったんだよな。それが奴隷になってしまって、嫌だっただろう」「わたしが奴隷になったのは、親に売られたからです。わたしを売ったお金で家族は冬を生き延びました。仕方ないことです」 いきなりヘビィな話が飛び出した。 分かってはいたが、この世界で日本の常識も良心も通じやしない。 けれど割り切るのは嫌なんだ。 前世の話をして理解してもらえるわけはないので、説明に苦労した。 けれどエリーゼを嫌っているわけではないこと、奴隷制度そのものに疑問を持っていることは分かってくれたらしい。「ご主人様は優しいですね」 と微笑まれてしまった。「けど、この国に奴隷制があるのはどうしようもないですよ。だったら奴隷を買って、わたしみたいに優しくしてあげて、生きる力を育ててあげてください」 この国の人間で今なお奴隷身分の彼女の言葉には、説得力がある。「……分かった。ただ、養う人数が増えればお金や食べ物の問題も出る。少し考えさせてくれ」「はい」 エリーゼの言葉で、俺は業務拡大(?)の決心をした。 今の俺の実力は、上級冒険者といって差し支えない。 中堅クラスのダンジョン攻略は問題なく進めて、ボスから得た装備品も充実した。 クマ吾郎といっしょに効率よく戦闘を繰り返したため、短期間で強くなれたのだ。 当然実入りも良くなって、貯金はかなり増えた。 だが、何人もの奴隷を買って彼らを養うとなったらどうだろう。 生活費を稼ぐためにカツカツになってしまっては意味がない。 奴隷の皆さんにしっかり働いてもらって、さらに利益を上げなければ。 そのためにはどんな人材を買って、どんな仕事を割り当てるか熟考の必要があ

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